不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「鎖国」が無くなる。

 今週のニュースで「『鎖国』が無くなる」というものがあ
った。
 14日に文部科学省が発表した次期学習指導要領の
改定案では、江戸幕府の対外政策を指す言葉「鎖国
が小中学校の社会科から無くなる。歴史研究が進み、
鎖国は当時の状況を正確に言い当てた表現ではなくな
ったからだそうだ。
 文部科学省によると、鎖国は17世紀に来日したドイ
ツ人医師の著作を翻訳した際に生まれた言葉だそうだ。
 江戸時代の閉鎖性を象徴する言葉として使われてお
り、現行の指導要領にも記載されている。
 しかし、近年の歴史研究で、江戸後期に幕府は長崎
対馬▽薩摩▽松前の四つの窓口を通して、オランダ
▽中国▽朝鮮▽琉球アイヌと外交をしていたとの学
説が定着している。当時の国際情勢を表現する言葉と
して鎖国が適切ではないとの指摘があったそうだ。
 なるほど。
 鎖国中にオランダや中国、朝鮮と交易があったことは、
現行の指導要領でもはっきり押さえられてはいる。
 これらの国は例外的処置であったことは、誰もが知っ
ていると思う。
 字句通りに鎖国ではないということだろう。
 なんだか屁理屈っぽいような気もするなぁ。
  次期指導要領ではこのほか、中学校社会科で「聖徳
太子」が没後100年以上経て使われた呼称であること
から「厩戸王(うまやどのおう、聖徳太子)」に変わる。
 人物に焦点をあてる小学校では「聖徳太子厩戸王)」
とする。
 これは、どうなのだろうか?
 聖徳太子が実は多くの謎に包まれた人物であることは、
近年広く認知されてきている。
 存在を疑う声も大きくなっている。
 とりあえず厩戸王とういう名前にして様子を見る、といっ
たところであろうか。
 今後が気になるなぁ。