不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

自然分娩にまつわる全国ニュース。

 小学校教諭が不適切発言をしたということが全国ニュー
スになっている。
 「自然分娩の方が愛着」 小学校教諭、授業で」という題
で記事は以下の通りである。
 東京都品川区立小学校の男性教諭が1月中旬、担任を
している5年生の理科の授業で「自然分娩(ぶんべん)で
子供を産んだ方が、帝王切開で産んだ時よりも親は愛
着を抱きやすいという説がある」と発言していたことが15日、
同校への取材で分かった。学校側は不適切な発言だった
ことを認め、校長と発言した教諭が保護者会で謝罪した。
同校によると、教諭は人の誕生について学ぶ授業で出産に
ついて説明。自然分娩の大変さを説明しようとした中での発
言だったという。児童から発言を聞いた保護者が学校に問い
合わせて発覚。発言から6日後に予定されていた保護者会
の冒頭で、校長と教諭が「配慮に欠ける発言で申し訳ない」
と陳謝した。
学校の調査に教諭は「母親から自然分娩の大変さを繰り返し
聞いていたため発言してしまった」と説明。毎日新聞の取材に、
品川区教育委員会は「そんな説は確認できていない。不適切
な発言で本人も大変反省している」と話した。校長は「傷つい
た子供がいたら、真摯(しんし)に対応したい」としている。
毎日新聞 大迫麻記子記者」

 こういった教員の不適切発言は昔からたくさんあった。
 私の時代にも小中高と数えきれないほどあった。
 迷信や非科学的な伝承・伝聞を授業中に発表・説明するの
だ。
 小学生の頃は「先生の言うことは絶対正しい」と心から信じて
いたものだが、成長するにしたがって(あれ?おかしくないか?)
と思うようになる。
 高校生になると逆に教師の言うことを真に受けなくなってしま
っていた。(苦笑)
 今回の「自然分娩~」の件も現代風迷信のひとつであろう。
 教師と言っても大した教養を持っているわけではないので、迷
信と科学的事実の違いが判らないことも多い。
 だが、これを全国ニュースとして取り上げることには疑問もある。
 学校内だけで留めておいて済む話ではないかと言う気もする。
 全国ニュースでは大げさすぎるのだ。
 いずれにせよ、問題提起としては有用な一件ではあるだろう。
 小学生とその親には「おかしなことを言う人は世の中には沢山
いる」と言うことを知る良い機会だったのではなかろうか。