そうしていると、葬儀業者の係員が「盛籠をお配りしま
す」と言ってきた。
当地では、お供えしていた盛籠を、班の参加戸数で割
って分配するのが慣習となっている。
盛籠は果物と果物の缶詰で構成されている。
それを分けて袋に入れて受け取る。
「ご苦労様」ということである。
だが、今回、私はほとんど何もしていない。
ブログ記事にしようと思い、詳細を記憶しようと観察して
いただけである。
だが「君は何もしていないではないか」とか言う人はい
ないし思っている人もいないであろう。
平等が町内会の原則なのである。
それと同時に弁当も渡された。
少し豪華な大型の弁当である。
こちらも「ご苦労様」という意味である。
家によっては弁当ではなく食事会を行うこともある。
さて、これで終わりかと思っていたら、女性たちがお供
え花を貰いに行き始めた。
お供えの花を好きなだけもらっていくのだ。
えぇ~、そんなことするの?そこまでするの?である。
当地では、町内からお手伝いを兼ねて参列した人は
仏花としてお供えの花を家に持って帰っても良いという
慣習もあるようだ。
私は欲しくは無かったが、女性陣が「ケーキ君も持っ
て行って」と強く言うので仕方なくもらうことにした。
頂くのは最小限、形だけの本数に留めた。
それを係員に包装紙で包んでもらい受け取る。
女性たちは大きな花束にしてもらっている。
花までもらっていくとは、なんだかがめついような気も
するが、そのまま式場に残していっても廃棄処分にな
るだけである。
リサイクル利用としては有効な慣習と言えよう。
~続く~