不二家憩希のブログ

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班での告別式参列。その⑭

 そうしていると、葬儀業者の係員が「盛籠をお配りしま
す」と言ってきた。
 当地では、お供えしていた盛籠を、班の参加戸数で割
って分配するのが慣習となっている。
 盛籠は果物と果物の缶詰で構成されている。
 それを分けて袋に入れて受け取る。
 「ご苦労様」ということである。
 だが、今回、私はほとんど何もしていない。
 ブログ記事にしようと思い、詳細を記憶しようと観察して
いただけである。
 だが「君は何もしていないではないか」とか言う人はい
ないし思っている人もいないであろう。
 平等が町内会の原則なのである。
 それと同時に弁当も渡された。
 少し豪華な大型の弁当である。
 こちらも「ご苦労様」という意味である。
 家によっては弁当ではなく食事会を行うこともある。
 さて、これで終わりかと思っていたら、女性たちがお供
え花を貰いに行き始めた。
 お供えの花を好きなだけもらっていくのだ。
 えぇ~、そんなことするの?そこまでするの?である。
 当地では、町内からお手伝いを兼ねて参列した人は
仏花としてお供えの花を家に持って帰っても良いという
慣習もあるようだ。
 私は欲しくは無かったが、女性陣が「ケーキ君も持っ
て行って」と強く言うので仕方なくもらうことにした。
 頂くのは最小限、形だけの本数に留めた。
 それを係員に包装紙で包んでもらい受け取る。
 女性たちは大きな花束にしてもらっている。
 花までもらっていくとは、なんだかがめついような気も
するが、そのまま式場に残していっても廃棄処分にな
るだけである。
 リサイクル利用としては有効な慣習と言えよう。

 ~続く~