時期が来たので、散髪に行った。
理容店は、いつもの激安理容店である。
店に入る。
待っておられるお客さんが2人いる。
男性客である。
今現在、理容中のお客は、男性2人に女性一人である。
この店は、女性客が多いらしい。
私のような者は、ただ単に激安だから利用している。
女性客は、カットはここで済ませるようだ。
待っていると、新たに女性客が入店してきた。
4人もいる。
カット技術に関しては、美容師さんよりも理容師さんの方が
長けている、と言われる。
これは、日頃の仕事の中での習熟によるところも大きいだ
ろうが、そもそも美容と理容とでは出発点が異なり
技術獲得のカリキュラムも異なる。
この店は料金としては激安ではあるが「こことここを○cm
切って」というような細かい注文にも普通に応じてくれる。
中には、「そこまで言うか」というほど細かく指示をしているお
客もいる。
個別オーダーに応じてくれるということである。
私が、この店を利用するようになった頃には、男性客ばかり
で女性客はほとんどいなかった。
だが、今では女性客の方が多そうである。
私の番が来ていつも通りに希望を伝えた。
私にとって髪の毛なんて、生えていれば御の字、髪型までは
ガタガタ言わないのだ。
すぐに刈り終わった。
私は、店を出て次の用事先へ向かった。