不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

生きている朝顔。

 我が家の朝顔は、いまだ生き続けている。
 昨日も不完全な花が一個咲いた。
 今日もまた、不完全な花が一個咲いている。
 花弁の輪郭は鋭角で、その大きさも小さい。
 直径3~4㎝ほどである。
 「朝顔の花」とは言い難い形状ではあるが、朝顔に咲い
ているので、朝顔朝顔である。
 今日は12月14日である。
 12月中旬、ほぼ月の真ん中である。
 でも、咲いている。
 一度は終わったかに見えたが、それは私の早合点だっ
たようだ。
 言い訳をさせていただければ、この朝顔の大半の葉は、
すでに枯れている。
 残っているのは、全体の2~3割だけである。
 それらの葉も、盛りの時の濃い緑色ではない。
 黄色に近い黄緑色である。
 そんな状態にありながら、花が咲く。
 花が咲くということ以前に、この朝顔がまだ生きていると
いうことに感心する。
 加えて、私はこの朝顔から教えてもらったことがある。
 「花が咲かなくなったから、この朝顔は終わり」という見
方は誤っている、ということである。
 当然と言えば当然のことである。
 「花が咲かなくなったから用済み」ととらえていたわけではない。
 しかし、どこかでそう感じていたのかもしれない。
 花(華)が無くとも生きているものは、たくさんある。
 人間も同じである。