私は次のような手段をとることにした。
申し込みハガキを出してしまうのだ。
締め切り日はもうとっくに過ぎている。
殆ど2ヶ月近く経っている。
それを「気がつかなかったふりをして」出してしまう
のだ
ハガキの受取人払いの日付は過ぎており無効にな
っている。
したがって、切手を貼る。
これで先方にハガキは到着する。
切手を貼っている時点で「気がつかなかったふり」と
いう理由は成立しないことは承知の上である。
人間の行動は矛盾を多く含んでいるものである。
あとは先方が、どう判断するかである。
①「締め切り日を完全に過ぎているので黙殺」
②「締め切り日を過ぎており、カレンダーは遅れない
との旨の確認の連絡を寄越す。」
③「大目に見て例外的ではあるがカレンダーを送って
くる」
この3つのうちのいずれかの対応になると想定した。
さて、どれになるだろうか?
①になっても、仕方がない。
こちらが一方的に悪いからだ。
②でも同様だ。
そもそもカレンダーの在庫があるかどうかもわからない。
全部出払いました、と言われればそれまでである。
私としては③を望んでいた。
「締め切りは過ぎているが、そこを何とか!」である。
どうなるだろうか?
①もしくは②になる見通しが大きい。
それが常識でもある。
何しろ案内書にも赤字で締め切り厳守と明記されてい
たのだ。
黒字の一色刷りの文面に、わざわざそこだけ赤字である。
いかに注意喚起をしていたかがわかる。
それでも忘れてしまった、私は重度のうっかり者である。
私は少ない望みを抱いてハガキをポストに投函した。
これは12月初旬のことであった。
~続く~