町内の班長さんのTMさんがわが家に来られた。
「護国神社の100円お願いします」
文字にすると何か知性に欠ける人の言葉のように
も思えるが、話し言葉とはそんなものである。
あぁ、そういう時期か。
当町内会では、大体今頃に県の護国神社の寄付
を募っている。
その年の班長さんが各戸を訪れ、寄付金を集めて
回るのである。
これは、半ば強制的である。
だが、義務ではない。
断っても良い。
だが、断れば陰でなんやかんや言われるのは目に
見えている。
町内会という公的なところで一宗教法人の寄付を集
めるのは、おかしなことではある。
問題がないとは言えないだろう。
だが、長年の慣習ということで誰も異議を唱えないよ
うである。
それに異議を唱えたい人は、寄付をしなければ良い
のである。
では、私は文句があるのか、といえばそうでもない。
かといって「是非出したい」というのでもない。
それに寄付金は幾らでも良いのだ。
今年のTMさんは「100円」と言っていたが、別に50円
でも10円でも良いのである。
今回TMさんはいきなり100円と限定していたので、
私はその通り100円を納めた。
発言をし始めたら、寄付も控えることになるだろうと思う。
地元の神社だから寄付するだけのことなのである。