これは先週の週末のことである。
私は用事のため昼の11時頃に自転車で家を出た。
秋晴れの日だった。
何カ所を移動し用件を済ませていく。
今日は気持ちが良いなぁ。
気のせいか、時間が経つのもゆっくりな気がする。
秋の日はそんなものなのだろう。
私はそう思っていた。
私は自転車を走らせる。
残り一件となった時、私は腕時計を見た。
今日は本当に時間経つのが遅いな。
まだ昼前だ。
私は最後を済ませた。
後は家に帰るだけだ。
途中で、また腕時計を見た。
あれ、さっきと時刻が変わっていないような気がす
る。
文字盤を良く見てみる。
秒針が動いていない。
止まっている。
時計が止まっているではないか!
道理で時間の進み方が遅いわけである。
結局、私は2時間も時計が止まっているのを気が
つかなかったようだ。
あぁ、なんと間抜けなことだ。
まぁ、私はいつもこんな調子ではある。
幸いだったのは時間を決められた用事がひとつも
無かったことである。
それでも旅先、遠出の時でなくて良かった。
私のことである。
気がつかないかもしれないが。