不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その⑤

 1961年の春には、もう1本のドラマに出演している。
(昨日取り上げた”Target: The Corruptors”の前
である。うっかりして抜かしていました)
 5月15日放送の”The Barbara Stanwyck Show"
である。
 この番組は、女優バーバラ・スタンウィックが案
内役と主役を演じる30分の非連続・1話完結のドラ
マ枠である。
 番組冒頭にスタンウィックが登場し、視聴者に挨
拶とその回のドラマの登場人物と粗筋を説明する。
 そして、すぐにドラマが始まる、という形になって
いる。
 スタンウィックは、毎週レギュラーで毎回違う役を
演じるのである。
 バーバラ・スタンウィックは、ハリウッド黄金時代を
代表する大女優である。
 テレビ界は彼女を起用することにより、テレビドラ
マの格式のアップを図ろうとしたものと思われる。
 フォークが出演したのは”The Assassin 暗殺者”
という作品だった。
 この作品はブラック・コメディだった。
 フォークにとって、喜劇ドラマへの出演は俳優生
活初のことである。
 フォークは、主役のスタンウィックを殺害するため
放たれた暗殺者の役だった。
 主人公のスタンウィックは、会社の負債から逃れ
るため偽装自殺を計画するが、それを暗殺者フォー
クに邪魔されて決行できない、という喜劇だった。
 演出はテレビを中心に活躍したデビッド・ローエル・
リッチで他には”ルート66””スパイ大作戦””鬼警部
アイアンサイド”等多数ある。
 このドラマ出演は、それまで影のある役が殆どだ
ったフォークにとって、新たな展開を予兆させるもの
だった。
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 バーバラ・スタンウィックは、この時54歳。
 実に若く見える。女優おそるべしである。
 
 フォークは、この映像には出演していないが、
貼っておいた。
 冒頭の数分だけでもご覧いただきたい。
 スタンウィックの大物ぶりがお判りいただける
と思う。
 
 ~続く~