不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク氏ご逝去に寄せて その36

 ピーター・フォークの1960年の2本目の映画は、
2月17日に米国で公開された”The Secret of
the Purple Reef (紫暗礁の秘密)”だった。
 この作品は、日本ではテレビ放送のみで劇場
未公開である。
 ストーリーは、プエルトリコサンファンを舞台
に失踪してしまった船と船長を捜索する二人の
兄弟と、失踪先に隠された財宝を狙う海賊と
絡みを軸に展開していく。
 フォークは、ご推察の通り財宝目当ての海賊
の役である。
 それでも、配役序列で3番目で公開時のポス
ターにも名前が載っている。
 制作は21世紀フォックスで映画メジャーではあ
るが、作品としては安手のB級映画と見なされ
ている。
 この映画は観た人の感想によると、「実につま
らなく、見るからに低予算で作られた作品だと思
わせるもの」だそうだ。
 だが、この映画には見どころもある。
 この頃ではまだ珍しかったカラー映画なのだ。
 フォークのカラー映画への出演は、これで2本
目である。
 そしてもう一つ目玉がある。
 リチャード・チェンバレンが、船長の兄を探す弟
役を演じているのだ。
 チェンバレンはこの前年59年にテレビの”ヒッ
チコック劇場”でデビューしたばかりの新人だった。
 その後”ガン・スモーク”や”スリラー”ら5本の
テレビドラマにゲスト出演後、この作品で映画デ
ビューを果たしている。
 今日ではこの作品は「若き日のピーター・フォー
クやリチャード・チェンバレンが出ているというだけ
で、他にはまるで意味のない作品」というのが定
評となっているようだ。
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 このポスターで殴られているのがフォークと
思われる。
 この頃は、そういう役が多かったのだ。
 
 ~続く~