不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク氏ご逝去に寄せて その30

 ピーター・フォークの1960年の活動は、1月
11日放送の”プレイ・ザ・ウィーク”枠のドラマ
への出演で始まった。
 フォークは、この番組枠へその前年の11月
に出たばかりである。
 もう少し間隔を置いても良さそうなものだが、
早くも1月に起用されるとは、どういうことだろう
か。
 11月のドラマではあまり印象に残らない役だ
ったので、早々と出ても支障は無かろうと判断
されたのだろうか。
 あるいは、フォークが売れてきたのか、それと
も彼の演技力でカバーできると考えたのか。
 この時のドラマは”The Emperor's Clothes
皇帝の服”だった。
 フォークは配役序列で2番目である。
 重要な役どころといえるだろう。
 監督はチャールトン・ヘストン主演”地球最後の
男オメガマン”、エルビス・プレスリー主演”ガール・
ハッピー””ピーターガン”といったヒット作品を手が
けたボリス・セーガルだった。
 そしてセーガルとフォークは、後年、重要な作品
で再び仕事をする。
 せーガルは”刑事コロンボ”で2作品の監督を務
めているのだ。
 1972年の”悪の温室”と73年の”野望の果て”
である。
 1960年の時点では、フォークは演技力を評価さ
れつつある存在ではあったが、未だスターではな
い。
 セーガルは60年当時フォークのことを、どう思っ
ていたのだろうか?
 こいつは売れそうだな、と思ったのだろうか。
 
 ~続く~