少しだけ庭の雑草抜きをすることにした。
私の雑草抜きはいつだって嫌々である。
だが、放っておけば一層酷くなることが目に
見えているので仕方なくやるのだ。
今回は、部屋着のままでやることにした。
着替えるのも面倒くさいし、今回はそんなに
長くやるつもりもないからだ。
部屋着と書くと、何かお洒落な感じもするが、
そんなことはまるでない。
と言うよりも、その反対である。
私は外へ着ていけなくなったような古い服を
家で着ているのだ。
この時期は、私は家では裸足である。
裸足に庭履きのサンダルで雑草抜きを始めた。
水もやらず、肥料もやらないのに、どうしてこ
んなに生えるのだろうか。
そもそも、これらの雑草の種がどこから飛ん
できたのだろう?
う~ん、これはやはりUFOが夜中に飛んでき
て種を蒔いているに違いない。
まぁ、それでもこれから少しずつ涼しくなるから、
雑草の生え方も少なくなるだろう。
私はそんなことを考えながら、雑草を抜いてい
た。
すると、足の甲の当たりが急にかゆくなった。
えぇ~、何だ?
ひょっとして蚊か?
だが、もう10月もそろそろ終わりだぞ。
まだ生きていたのか。しぶといやつ奴らめ。
ここ数日気温が高い日が続いていたので、図
に乗って吸血活動を始めたのであろうか。
あぁ~、それにしても痒い。
もぉ~、止め止め。
蚊の餌食になるのは嫌だ。
あんな低級なムシに栄養を供給してやるほど
私は寛大ではないぞ。
私は、雑草抜きを終わりにした。
後で庭を見てみたら、抜いたのか抜いてない
のかわからないほどだった。
あぁ、蚊に作業を左右されるとは何とも情けない。
次回は蚊がいなくなってからだ。
こうして雑草抜きをさぼる理由は、いくらでも見
つかるのであった。