不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

気を抜くと落ちる選挙。

 当市の市会議員選挙は、一種の熱狂がある。
 それは少しでも気を抜くと、当選できないからだ。
「選挙だったら、そんなの当たり前だ」と言われる
かもしれない。
 だが、当地ではそうなる風土があるのだ。
 今回の市議選でも現職3人が落選した。
 当市では、任期中によろしくない評判がたつと、
次の選挙ではほぼ確実に落ちるのだ。
「陳情を聞いてくれない」「態度が偉そうになった」
「暮らしぶりが派手になった」といったことである。
 それまで、どんなに権勢をふるっていようとも落
ちる。
 市議会のボス、と目される議員でも落ちる。
「そうは言っても、推している町内会の人が入れる
から通るのでは?」と思われるかもしれない。
 しかし、そうはならない。
 その町内の人も入れないのだ。
 表向きは「入れますよ」と言っておきながら、入れ
ないからだ。
 選挙の手伝いに駆り出された人でも入れない。
 選挙事務所に詰めていた人でも入れない。
 それも棄権はせずに他の候補に入れてしまうのだ。
 そして落ちてから「それ見たことか」と溜飲を下げ
るのである。
 そんなことをしたら、自前の議員を失うことになり自
分の町内に利益誘導される機会を逸することになる。
 だが、そんなことよりも、嫌な奴を議員にしておくこ
との方がストレスが溜まるのだ。
 それだったら、落としてしまうというわけである。
 これをやられては、候補者はたまらない。
 必死になって当然である。
 そのため選挙がより一層熱を帯びるのである。