オークションの期日が来た。
落札者は私だけだった。
私は450円でフロッピーディスクドライブ(FDD)
が手に入ることになった。
手順に沿って銀行に振り込み品物の到着を待
った。
落札者達からの評価の高い出品者だけあって、
品物はすぐに届いた。
この際に何日もかかると、不安が増し、品物に
も疑念を持ってしまっていたことだろう。
そのFDDは思っていた以上に綺麗だった。
早速、パソコンに繋いでみる。
おぉ~反応する。
当たり前のことではあるがちょっと嬉しい。
私はコンバートスターの体験版を起動した。
そしてFDDにフロッピーディスクを挿入した。
カシャン、と小さく音がした。
この音を聞くのは10年ぶりである。
早速変換してみる。
すると画面にずらずらとタイトルが並んだ。
良かった。
フロッピーディスクは生きていた。
私はこれが心配だったのだ。
フロッピーディスクそのものが壊れていては、ど
うしようもないからである。
体験版なので伏せ字になっている。
自分の文章が伏せ字になっているのを見るのは、
おかしな気分である。
伏せ字があってもも元々は自分が書いたものな
ので殆どの部分はわかる。
だが、やはり完全版で再生したい。
となると、正式の変換ソフトを購入しなければなら
ない。
さて、何にしようか?
~続く~