市役所の環境課のカウンターに、リサイクル
情報誌への登録申し込み用紙が置いてある。
用紙に住所、氏名、電話番号、出品する品
名、有償、無償の別、などを記入する。
実は市ではこうした紙媒体の他に、ネット上
でもリサイクル品情報が公開されている。
そこでは、品名の他に依頼人の電話番号ま
で記載されているのだ。
これは市役所のサイト内にあり、特定のログ
インなどは一切必要無い。
市民はもちろん、市民以外でも誰でも閲覧可
能である。
世界中から読むことが出来るのだ。
え~?!、そんなところに電話番号まで載せ
て良いのか?と私は思ってはいるが、所詮市
役所の職員がやることなので、その程度の不
適切さは珍しくは無い。
前例踏襲主義の彼らにとっては、不祥事が起
きていないので大丈夫だろう、と考えているの
だろう。
彼らの能天気ぶりにもほどがある。
私は、そうしたリスクを背負うのは勘弁して欲
しいので、昔ながらの紙媒体の情報誌への掲
載を選択したのである。
申し込み用紙に所定の事項を記入し備え付け
のポストに投函すると、翌月発行のリサイクル
情報誌に掲載される。
それを見た人が、載っている登録者の電話番
号に直接連絡するのである。
電話番号を載せたくない人は載せなくてもよい。
その場合は市役所に電話番号を問い合わせて
教えてもらうというワンクッションを持たせている。
私は電話番号を載せることに抵抗がまるで無い
わけではないが、この情報誌が主に市民を中心
とした範囲だけなので、問題は起こらないだろう、
と楽観視しているのだ。
この楽観視は、時にはちょっと面倒な気分を呼
び込むこともある。
~続く~