もう１２月。

　 もう１２月になった。
　１２月になってしまった。
　ついこの前、年賀状を書いたような気がする
のに、もう１年経ってしまったわけだ。
　こんなに早く１年が早く過ぎたのは、私と
しては初めてである。
　では、いろいろなことに忙殺されていたの
か、というとそれほどでもない。
　ここ数年と同じ様なことしかしてないと思
う。
　寝る間を惜しんででも何かをしたか？とい
うとそんなこともない。
　それに私は寝る間を惜しむ、ということは
殆どしない。
　私は昔から睡眠最優先なのだ。
　私の場合、睡眠を削って何かをしても、結
果的にはろくなことにはならないからだ。
　では、例年よりも沢山眠ったから時間が早
く過ぎたのでは？といわれるかもしれない。
　確かに睡眠は重視しているが、それほど余
計に眠ってもいないと思う。
　ほほぅ～、それでは余程充実した日々を送
っていたのでしょう、と思う方もおられるか
もしれない。
　だが、残念ながら特別記すほど充実した生
活をしていたとも思えない。
　また逆に、空疎な日々だったかというと、
そうでもない。
　では、何故これほどにも時間の経過を早く
感じるのであろうか？
　自分の内面では時間はゆっくり進んでいる
ような感覚があるのに、実際の時間はもっと
早く進んでいるようなのだ。
　つまり、内面と外面との間にギャップがあ
るらしい。
　
　年を取るとはそういうことなのか、あるい
はこれは誰にでも起ることなのか。
　私は１２月のカレンダーを見て、少々戸惑
っている。