不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

住めば都・山間部編 その②

 催眠商法とは、空き店舗などにお客をチラ
シや該当勧誘などで集める。
 そして簡単な説明会のようなものを開き、
お客を軽い洗脳状態にする。
 そして洗脳にかかった頃合いを見計らって
お客に不当に高額な商品を売りつけるという
ものである。
 こうした手法にはいくつかバリエーショが
ある。
 時折、「健康食品の店」と称して先着者に
パンを無料配布する、というチラシをご覧に
なった方がおられるかもしれない。
 あれも催眠商法の1種である。
 多くの場合、数日にわたって説明会を開き、
その日ごとにお客に洗剤などの粗品を進呈す
る。
 お客は、粗品が欲しくて毎日通うようにな
ってしまう。
 そしてその間、催眠商法の業者はお客を商
品購入に向けて洗脳していくのである。
 こうした事実を事前に知っていれば、これ
らの催眠商法にかかることはまずないのだが、
世の中には知らない方も大勢おられる。
 それに毎日、粗品をくれるのでつい行って
しまうのだそうだ。
 では何故警察はそうした商法を黙ってみて
いるのだ、と思われるかもしれない。
 それは、日本ではこうした分野における取
締りの法律が未整備なので、警察としても乗
り出せないのである。
 それでも、関係部署にに相談は寄せられる
公序良俗に反することであることには間違
いないので、こうした商法には警告を発して
いる。
 催眠商法の業者も尻尾をつかまれたり目を
付けられたくないので、1週間ほど説明会を
行うとすぐに何処かへ行方をくらましてしま
う。
 それで催眠商法の説明会は、何時どこで開
催されるのか、事前にはわかりにくくなって
いるのだ。
  
 さて、そのお茶屋さんのおばさんは、クル
マでどこへでも出かけてしまう。
 山の天辺に住んでいても、クルマさえあれ
ば距離は関係ないようである。
 ある日おばさんは、街に出かけた時に催眠
商法の会場を見つけた。
 おばさんは、興味津々だった。

 ~続く~