不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

県護国神社への寄付を集めて回った。その⑩

 まさか寄付の要請をTさんが断るとは思っ
てもいなかった。
 Tさんは特に政治的、宗教的に違和感があ
るということで断ったのでなく、ただ寄付金
の100円が惜しくて断ったようだ。
 自分楽しみのためには出費を惜しまないよ
うな人間が、こうした寄付にはあっさりと断
ってしまうのだ。
 たった年間100円である。
 100円でなくとも良い。50円でも良い。
 否、寄付金額に規定は無いので10円でも
良いのだ。
 それが払えないのか?
 このように書くと「いやそうではないんじ
ゃないか」という推測を基にした意見もある
かもしれない。
 だが私が直接接した様子では明らかに惜し
くて断ったようにしか感じられなかった。
 表情や言い回しでそのあたりのことはわか
るものだ。
 そもそもTさんには特にこれと言った特別
な信条があるような人ではないのだ。
 また宗教信仰におけるアホみたいな議論を
持ち出してくるような人でもない。
 まして、そこに政治的な経緯を絡めてくる
ような人でもない。
 そして詳細はTさん宅のプライバシーの問
題もあるので記さないが、Tさん宅は100
円が寄付出来ないような家ではない。
 かと言って「本当のところはどうだ?」と
詰問することも出来ない。
 断られたら、即退却というのがこの寄付要
請のマナーだからだ。

 私は当ブログで何かと県護国神社の寄付金
集めの手法を批判をしつつも、一旦寄付金集
めに歩き出すと、どういうわけか真面目に集
めよう、という気になってしまっていた。
 これは日本人的几帳面さなのかもしれない。
 沢山の額の寄付金を集めよう、というわけ
ではなく、漏れなく皆さんから集めようとい
う姿勢で各戸を回っていったのだ。
 
 この後も班内のお宅を訪問したが、どこも
お留守だったので、時間や日を改めることに
した。

 おそらく他のお宅は頂けるものと思う。

 ~続く~