不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ローカル新聞の見本紙を読んだ。その⑨

 私はT新聞の内容について容赦の無い批判
を続けた。
 それを聞いているT新聞社の社員と思われ
る電話の向こうの女性は、相槌を打つだけだ
った。
 これだけ言われると通常は何らかの言い訳
か反論をするものだが、その女性はただ聞く
だけだった。
 その女性が唯一反論に近いことを言ったの
は、行事案内が4ページもある、という点に
ついて私が批判した時だけだった。
 私は「これほど毎日載せる必要はないし、
案内の内容も必要とする人が限られる種類の
ものが多いです」と言った。
 普通の人ならこの程度で収めるのだろうが、
私は図に乗ってこう付け加えた。
「これを毎日続けるくらいのことは高校生で
も出来ますね」
 素人並み、の次は高校生でも出来る、とは
私の批判も手加減無しである。
 この言い方に、電話口の女性はカチンと来
たようだ。
「でも、これは必要とする方がおられると思
います」と反論した。
 どうもその口調からすると、この行事案内
のページはその女性が担当しているようだっ
た。
 だが私は持論を撤回しなかった。
「殆ど毎日内容が同じじゃないですか」と言
い返した。
 中核市とその周辺の地域で行われる行事の
数は限られているからだ。

 電話口の女性は、その後も私の批判を聞き
続けた、
 そして、最後には「貴重なご意見を有難う
ございました」と言って電話を切った。
 本当にそう思っているとは思えないが、反
論もせず批判の声を聞き続けると言うことは、
仕事とは言え立派なことである。

 この新聞社はお客からの電話対応について
は十分教育が出来ているようだ。

 今回はたまたま電話をかけてきた女性をい
じめるような展開になってしまった。
 手加減無しでぶっ飛ばす私もいつもながら
大人気ないと思った。