不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

漏れなかった味噌。

 二人の伯父から年末の挨拶の品が届いた。
 二人とも申し合わせたように同じ頃に送っ
てくる来るとは、さすが兄弟である。
 だが、その内容は似通った部分もあるが、
各々の個性が反映されている。
 上の伯父は地元の道の駅の売店で売られて
いる品である。
 それは売店の包装紙で綺麗に包装された箱
に入っている。
 その伯父は、彼の地でそれなりに有力な仕
事をしている人で、地元の品を各地に広めよ
うという意欲が盛んな人なのだ。
 一方、下の伯父はいつもの通り手作りの品
が中心である。
 その詰め合わせの中には今回も手作り味噌
が入っている。
 前々回に送ってこられた際、味噌のパッケ
ージングがあまく、味噌とそこから染み出た
たまりが外に出て来てしまっていた。
 私は、その後そのことを割とストレートに
指摘したおいた。
 そういうことは、言い辛いことだったりす
るが、言っておかないと向こうも気がつかず
そのままになってしまう危険もあるので言う
ことにしたのだ。危険と言うと大袈裟かもし
れないが、味噌がはみ出た贈り物と言うのは
なかなか始末が厄介なものだからである。
 水で洗うわけにもいかず、打つ手が無くな
ってしまうのだ。
 さて、今回はどうだろうか?
 さすがに、今回はきっちり封がされている。
 これなら万全である。
 やはり言うべき時には言うべきである。
 売り手と顧客という関係なら当然言えるこ
とでも、それが伯父と甥という関係だと言い
出せないことがある。
 日本風遠慮の心理が働くのである。

 伯父から味噌が届くと、今年もいよいよ終
わりである。