不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

明石家さんまに聞きたかったのはそういうコトだったのね」を観た。

 録画しておいた「明石家さんまに聞きたか
ったのはそういうコトだったのね スペシャ
ル」という番組を観た。
 番組はスタジオの明石家さんま氏が各界の
著名人から一人一つずつの質問をビデオで受
け、それをさんま氏がひとりで答えていく、
というものである。
 一応、前宣伝では各界の著名人と言うこと
になっていたが、大物と呼べる人はほんの2~
3人だけで、殆どのビデオ出演者は普段からさ
んまと仲の良さそうなタレントだった。
 さんま氏は、こういった本人の意向が反映
されやすいスペシャル番組では、仲の良いタ
レントを起用することが多いようだ。
 出演者達が、さんま氏に問いかける質問は
割とありきたりのもので特に興味はもてなか
ったが、それでもいくつかの質問は人間の核
心をつくものだった。
 それは、「あなたが辞書から消してしまい
たい単語は何ですか?」というものである。
 人間の深層はその嗜好するところのものに
よってではなく、何を拒絶すかによって真に
量ることが出来る。
 嗜好は単にの人の執着の方向や質を表すだ
けにとどまるが、拒絶はその人の内面を深く
描き出すのである。
 さんま氏が消してしまいたい単語として挙
げたのは、「幸、努力、がんばる」という単
語であった
 その理由として、幸については「幸せと言
う考え方がどれだけ人を不幸にしてきただろ
うか」というものである。
「幸せなどというものは無いのだ」というの
がさんま氏の考え方であった。
 この考え方は私と殆ど同じである。
 人は、幸福を追い求めることによって、よ
り不幸せになっていくものなのである。
 努力、がんばる、についてさんま氏は「努
力やがんばるっていうのは(人として)当たり
前のことだから、辞書に載せる必要は無い」
とのことである。
 これはかなり厳しく硬派な考え方である。
 明石家さんまという人は、普段かなりへら
へらしているように思われているが、その内
実は、自己修練を日常化したひとであること
がこの言葉によりわかる。
 そうでなければ、これほど長くテレビ界の
第一線でいられないだろう。
 仲間のお笑い芸人の多くが「さんまさんは
厳しい、怖い」と他の番組で発言しているの
をよく聞くが、実際にさんま氏は自分に極め
て厳しいのだと推測される。
 私とさんま氏がかなり近い考え方を持って
いることがわかり、少々意外だったが、番組
そのものは大いに楽しめた。