不二家憩希のブログ

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2008年8月末の局地的集中豪雨と天気予報の限界。その②

 今回の局地的集中豪雨は現在の予報技術の
限界をはるかに超えたものだった。
 現在のレーダーの網目は25㎞もある。つま
り、それ以下の範囲内では天候の変化が予測
不能ということである。
 この局地的集中豪雨は、ピンポイント豪雨
と言っても良いほどの狭い範囲に集中的に降
った。
 人的被害が出た市でも、市全体で被害があ
ったわけではなかった。
 猛烈に降った地域と、降りはしたが被害が
出るほどは降らなかった地域があった。
 そして、それらの地域は500㍍ほどしか離れ
ていなかった。
 通常でも、にわか雨の時の土砂降りでもそ
ういったことはある。
 今回の局地的集中豪雨は、そのようなにわ
か雨の土砂降りが断続的に続いたために結果
的に大きな被害がもたらされてしまったので
ある。
 これは、現在の予測技術では予報は困難で
ある。
 しかし、問題はこの後である。
 豪雨が終わってからも、警報や注意報が発
令し続けていたことである。
 今回もすでに青空が出ていたにもかかわら
ず、警報は出されていた。
 私は、その頃、洗濯物を外に干し布団も干
したのだ、
 どう見てもこれ以上は降りっこない、とい
う天候だったのだ。そんなことは気圧配置図
が無くとも雨雲レーダーが見られなくともわ
かる。
 こういうことは、台風の時にもよくある。
 警報が出ている時刻に、実際には青空が広
がっている、等と言うことは頻繁にある。
 気象庁は、なぜ明らかに必要も無い警報や
注意報を出し続けるのだろうか。
 これは、後々万が一被害が出た時の気象庁
の責任逃れのためにしているのではなかろう
か。
 あの時、警報が出ていたじゃないか、とい
うわけである。
 役所の人間ならそう考えても不思議は無い。

 自らの技術的限界をお役所的手法で覆い隠
そうとしているのだろう。
 役所の改革は、気象庁も対象にすべきだと
思う。