不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

キリスト教の布教の紙が入れられていた。

 最高気温が36℃になった土曜日、郵便受け
に男が近づいて来るのが見えた。
 今日の分の配達は終わっているはずだが、
と思ってみていると、その男はバッグから何
かを取り出して郵便受けに入れた。
 最近では、郵便局以外にもクロネコ便など
でも信書の扱いがあるので、多分それだろう
と思った。
 私は、その届けられた郵便物を取りに行っ
た。
 見ると、それは郵便物ではなかった。
 キリスト教の布教紙と返信用ハガキだった。
 こんな暑い日に布教活動をして歩いている
のか。
 キリスト教徒は暑さに強いのか?

 そのキリスト教会は、市内にあるプロテス
タントで我が家からは2キロ程の距離のところ
にある。
 ひょっとして、市内の近場の家々にこうして
紙を入れて歩いているのだろうか?
 この教会は、度々こうして布教活動をしてい
るらしく、我が家にもよくこの手の紙が入って
いる。
 かなり熱心な教会であることは伺えるのだが、
こうした布教活動は古典的なものであるが、効
果の程は疑わしい。
 手当たり次第に家々に紙を入れていくと言う
手法は、効率が悪いと思うのだ。

 それでも、布教こそが我が使命と信じている
からこそ36℃の日中にも歩いて回れるのだろう。

 私はざっとその紙を読んだあと、古紙回収
の袋に入れた。
 彼の努力は、我が家においては無駄に終わっ
てしまったのである。

 宗教はそれを信じ込んでいる人にとっては、
人生の苦痛から逃れるための極めて有効な手段
ではあるが、実際には一時しのぎに過ぎない。