不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

トイレの鍵が中から掛かってしまった。

 朝、トイレに入ろうとしたらドアにロックが
掛かっている。
 ドアノブの真ん中の表示が赤くなっている。
 これでは中に入れない。
 これは一大事である。
 私は一人暮らしで家人はいない。 
 それなのにトイレに鍵が掛かっているとは、
どういうことだ?
 勝手に鍵が掛かってしまったのだろうか?
 ここは一つ落ち着いて考えてみる。
  
 そういえば今朝トイレの掃除をした時に、
ドアノブを念入りに拭いたのだ。
 どうやらその時にロックを掛けてしまい、
そのままドアを閉めてしまったようだ。
 
 さて、この開かないドアをどう開けたら
良いのだろう。
 これが映画か何かだったら、ドアに体当
たりして開けるのかもしれないが、現実の
世界ではそれはありえない。
 映画の世界では、ドアを開けたらそのま
まで場面転換してしまい、壊れたドアは放
ったらかしである。
 だが現実にドアを壊せば、後片付けや修
理をしなければならない。
 鍵が開かない程度で一々ドアを破壊して
もいられない。
 ドアノブを良く見てみる。
 そこには鍵穴のように-の筋が入ってい
る。
 私は、ゼムクリップを持って来てその-の
筋に合わせて押しながら捻ってみる。
 お~、開いた。良かった、良かった。
 案外簡単だった。
 そんなものなのか。
 
 ドアを壊さずに済んだ。
 人命が係っている訳でもないので、この
程度のことでドアを壊すこともなかったと
は思う。
 だが、トイレのドアが開かないだけで、
どうしてあのように少し追い詰められたよ
うな気分になるのだろうか?
 
 久しぶりに焦った朝だった。