不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ヒラリーさん、自腹を切る。

 米国の次期大統領選の民主党候補者へ立候補
しているヒラリー・クリントン上院議員が、こ
の6日に選挙運動費用として自己資金の500
万㌦の投入したことを発表した。
 500万㌦といえば、日本円で約5億3千万
円である。これは、なかなかの額である。

 米国大統領選では選挙費用の大半は支持者か
らの寄付である。運動に莫大な経費がかかるた
め個人の資産では、対応しきれないからである。
 もう一人の有力候補のオバマ氏が1月のひと
月で3200万㌦を集めたのに対し、クリント
ン氏は1350万㌦にとどまったそうだ。
 米メディアによると、クリントン陣営の幹部
の一部は給与を返上しているらしい。

 米国大統領選挙では、莫大な経費がかかるの
で、候補者に大統領としての能力がありながら
も資金繰りがうまく行かず、そのために立候補
を取り下げることがよくある。
 選挙戦で次々と後者が脱落していくのは、他
でもない資金不足のためである。
 候補者は、資金集めをして選挙運動を続けて
いくのだが、お金が集まらなければ、その時点
でお仕舞いになってしまう。

 そんな中でクリントン氏は自ら資金不足をメ
ディアに告白した。
 基本的に強気のクリントンにしては、意外な
行動である。大統領選では選挙資金の不足は致
命的なことであるのに、その事実を公表してし
まうとは、どういうことなのだろうか。
 ひょっとして、ヒラリーさんは泣きの戦術に
方向転換したのだろうか?
 泣きのヒラリー、米国民に訴える!といった
戦法に出るのであろうか。

 この時点で自己資金を5億円も使うとなると、
クリントン氏は今後破れかぶれのなりふりかま
わない戦術に出ると思われる。
 5億円も自腹を切ったのだから、今以上に必
死になってくるだろう。
 何としてでも当選して元を取ってやる!と思
っているのではなかろうか。それとも、そんな
みみっちいことは考えないのだろうか。

 過去に資金不足で勝てた候補者がいなかった
と思うのだが、クリントン氏はどうなるのだろ
うか。
 私は勝てないと思う。
 さて、今後は如何に?