不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

市長選の期日前投票に行って来た

 当市の市長選が9月30日に行われる。
 私は、いつものように期日前投票に行って来た。
 今回の市長選は、当市にしては珍しく争点が明確な選
挙となった。
 それは、市民病院の移転問題である。
 3期目を目指す教員出身の現職と営業マン出身で元市
議会議長との一騎打ちである。
 現職は、老朽化し手狭になった市民病院の移転先を、
市の中心部に持って行こうとしている。
 これに対し新人は、地価が安くスペースが広く取れる
郊外に移そうとしているのだ。
 市の中心部に市民病院を移転させるなんて、時代錯誤
ではなかろうか。
 しかも、現職が予定している区域には市営住宅もある。
市民病院建設のために市営住宅を壊し、そこに住む3千
人の移転先も確保しなければならないのである。
 こんな市でも中心部は地価は高い。そのため敷地は大
きくはとれないので、病棟をを高層化する予定だという。
 駐車場もパーキングビルで対応するそうである。

 一方、新人の主張はこれとは正反対である。
 郊外には安くて広い土地が各方向にあるので、そこに
移転させる。
 そのため敷地を大きく出来るので、病院敷地内に看護
学校の建設も公約になっている。
 そして、この新人が言うには、現職の移転方針には利
権が大いに絡んでいる、というのである。
 そう言われれば、そんな様子がないでもない。
 移転を余儀なくさせる市営住宅の移転地の買収と建設
には特定の業種へ大金が動くというのは、よく理解でき
る。

 さて、この候補者の経歴も主張も真っ向からぶつかり
合う今回の選挙には、市民は大いに注目している。
 ちなみに中核市である隣の市でも、数年前に老朽した
市民病院を市の中心部から郊外に移している。
 当初はいろいろと意見もあったようだが、今では何の
不自由もなく機能している。
 郊外ということで、市民病院行きのバス路線を大量に
新設・増発し足の確保も図られている。
 その他のインフラも急速に進み、何もなかった地域が
市民病院移転により発展しつつある。

 果たして、当市の有権者は賢明な選択が出来るだろうか?

 私は、投票を済ませた。
 立会人の机の上に、いつものように粗品が置いてある。
今回は花の種があったので貰ってきた。
 カスミソウである。
 この種を今すぐ植えるべきか、春まで待つべきか、今
の私には市長選とともに、こちらの蒔き時も気になって
いる。