不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

オーストリアの保育園児のランチボックスから見える未来

 新聞にオーストラリアの保育園の園児のお弁当について
の記事が載っていた。
 名古屋短期大学保育科教授の小川雄二氏のレポートによ
ると、
 オーストラリアの保育園には給食がなく、子供は家庭か
らランチボックスを持参する。
 ランチボックスにはサンドイッチ、クッキー、スナック
菓子、チョコレート、ジュース、フルーツなど子供が好き
なものばかりが入れられている。
 写真も載っているのだが、サンドイッチ以外はどれもお
菓子ばかりである。
 オーストラリアの園児の昼食は、その殆どがお菓子とフ
ルーツで構成されているそうだ。
 日本の園児の給食やお弁当とは大いに違う。
 オーストラリアでは、子供たちに楽しんで食事をしても
らうという考えが強いために、子供が好きなものばかりを
食べさせているのである。
 日本では「がんばって食べましょう。残さず食べましょ
う」と幼くして食育がなされていくのだが、豪州ではそう
ではないようだ。
 こうして豪州の子供は好きな物だけを食べる習慣をつけ
て成長していく。これで、何の問題も無ければ良いのだが
そうはいかないのだ。
 20代までは普通なのだが、30代に入り身体の代謝
変ると途端に太り始めるのである。
 子供の頃の好きなものだけを食べるという食習慣をその
まま成人してからも続けているので、当然太るのだ。
 日本人では考えられないほどの肥満体が多いのも、納得
がいく。

 これは、豪州人だけではなく、欧米人全体にいえること
であろう。
 これでもか、というほど太っている。
 脂肪遊戯である。
 
 日本では、まだ貧しかった時代に子供たち全員に食事を
させたい、という親と教育関係者たちの尽力により学校給
食が始まり、定着し機能している。
 日本の学校給食は世界に例を見ない見事なシステムであ
る。
 日本発祥としては世界に誇れるものの一つである。
 そこには皆を平等に見よう、という視点があるのだ。
 
 日本人はその給食の場で、将来にも及ぶ貴重な指導を受
けているのである。

 私が日本人でよかった、と思えるのはこういうことに気
づいたり、思い出したりした時である。