不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

参議院選のポスターを見ていて気づいたこと。

 参議院選挙のポスターを見ていて、気がついた。
 どの候補者も、かなり力を入れて若作りをしているので
ある。
 この国では、選挙ポスターの若作りは違法ではない。
 実際に当人を見ると、年相応のおっちゃんやおばちゃん
なのに、ポスターの中で微笑むその顔は、実に若い。
 詐欺とまで言わないものの、事実を明らかに捻じ曲げて
伝えようとしている。
 前にラジオで聞いた話では、今は写真修正の技術は一昔
と比べると、驚異的な進歩があるのだそうだ。
 パソコンに画像を取り込んでしまえば、こっちのもの。
顔の比較的若い部分の皮膚を、しわやしみのある部分にデ
ジタル技術で移植するのだそうだ。顔に適当な部分がない
場合は、顔以外の場所の皮膚で代用したりするそうだ。
 昔は、アイラインを入れたり、肌色を良くしたりとかは、
筆でやっていたのだが、今はパソコンで自由自在である。
 これをお読みの方の中にも、そういった技能をお持ちの
方もいらっしゃるだろう。
 デジタル恐るべしである。
 
 選挙ポスターは、とんでもなく若いのに、新聞に載る写
真は、まさしく写真で真実を写したものが使われている。
 新聞記者って意地悪だなぁ、と思ってしまうほどしわだ
らけの写真が載ることもある。あるいは、そのしわだらけ
の方が、より真実に近いのかもしれないが、その差の大き
さは、かなりある。
 特に女性候補の場合は、歴然としたものがある。
 笑顔の時の笑いじわが、選挙ポスターには無いのだ。

 選挙では、違法でないことは何でもやる、というのが常
識なので、選挙ポスターの修正くらい当然のことだと思う
が、ちょっと笑える。
 市会や県会の選挙の時は、こんなに見事な修正は施され
てはいなかったと思う。やはり、修正にはお金と手間がか
かるのだろうか?
 どんなにお金をかけても、最新のデジタル技術で修正済
み!とは言えないところが辛いのではなかろうか?
 そんなことを考えるのは、私のようなバカな男だけで、
綺麗に修正された自分のポスターを見て、候補者は満足し
ているのかもしれない。
 選挙戦にも女心は反映されているのである。

 どちらにしろ、この修正の真偽は謎のまま投票日を迎え
ることとなる。