不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

選挙とインスタント肩書き

 朝刊の県議選の立候補者の経歴欄を読んでいて、ちょっと笑
えることを発見した。
 「○○高校同窓会事務局長」だって。
 これって、職業ではないですよね。

 日本社会は、肩書き重視で、肩書き信仰をお持ちの方が多い
ので、経歴を載せるとなったら、兎に角、少しでも聞こえの良
い肩書きを載せたがるのでしょうか?

 他にもありました。
 「県PTA連 副会長」だって。
 県PTA連って? しかも副会長だし。
 笑える。

 人様のお世話を、よくします、というアピールなのでしょうか?

 で、こういったお茶目な経歴も、政治家としてキャリアを積む
と、いつの間にか消し去られてしまうのです。
 とりあえず、肩書き、ってところなのでしょうか?

 これを、「インスタント肩書き」と言います。
 本物の、もっと威張れる肩書きを手に入れるまでの、代用品。
 経歴欄を、体裁よく埋めるために便利。

 人を、その過去によってのみ量る、ということは、危険である
しナンセンスではある。 
 だが、実のあまりない格好付けの経歴を発表すると、軽薄に思
われる、ということは気にならないのだろうか?

 そんなことは、気にしていない?
 そうかもしれません。
 そうでなければ、病院の横を大音量で叫びながら、選挙カー
走り抜ける、なんてことは出来ませんよね。