いつものドラッグストアに寄る。
トイレットペーパー、ティッシュペーパー等の紙類は棚に一つも無い。
マスクも無い。
他のドラッグストアではどうだろう?
私はいつものドラッグストアに近い別のドラッグストアに行ってみた。
ペーパー類は?
ある!
各アイテムが4つくらいずつ置かれている。
売れ残ってこの数量なのか、それとも今はこれだけしか入荷していないのか?
いずれにせよ、商品として置かれている。
ティッシュペーパーはパルテーナ台車一台に満杯で載っている。
おぉ~、品不足は解消されつつあるようだ。
棚の前には、「一家族一個まで」という表示が貼られている。
どうしようかなぁ。
家にはまだストック数ロールはある。
それに一人暮らしである。
必要量は少ない。
ここで私が買ったら、家に在庫が無く切羽詰まった人に行き渡らない可能性
もあるのか?
だとしたら、それは罪作りである。
私は売り場を離れてみる。
来店客の動向を観察する。
数人のお客さんが会計を済ませて店を出ていくが、一人もトイレットペーパ
ーを買った人はいない。
ひょっとして、この店では既にトイレットペーパーは希少品ではないのか?
だとしたら私が買っても良いのかもしれないな。
私は逡巡の末購入を決意した。
そろそろ購入時期だったのに、今回の品薄騒ぎで入手できなかったのだ。
また、いつものドラッグストアでは空の棚を見ているだけに、見つけ次第確保したい
という気持ちがあるのだろう。
私が必要としているのは一パックのみである。
これなら買い占めには当たらないだろう。
私はトイレットペーパーを買って店を出た。
少し気が楽になった。