不二家憩希のブログ

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「檄を飛ばす」の本来の意味は?

 25日、文化庁は2017年度「国語に関する世論調査
発表した。
 話題となっているのは、次の3つの慣用句である。
 「なし崩し」「やおら」「檄を飛ばす」である。
 「なし崩し」は、「少しずつ返していくこと」が本来の意味
であるが、正答率は19.5%だった。
 65.6%の人は「なかったことにするこ」だと答えた。
 「やおら」は、本来「ゆっくりと」を意味するが、こちらは
「急に、いきなり」」だとする人が30.9%にもなった。
 「ゆっくりと」とした人は39.8%なので、正解の方がか
ろうじて多い。
 「檄を飛ばす」は「自分の主張や考えを広く人々に知ら
せて同意を求めること」の意味で、正答率22.1%だった。
 最も多かった答えは「元気のない者に刺激を与えて活
気づけること」で67.4%にもなった。
 私は、この3つのうち「なし崩し」と「やおら」は本来の意
味で理解していた。
 だが、「檄を飛ばす」は気合を入れるといった意味をだ
と思っていた。
 つまり不正解である。
 星野仙一監督のような人が、選手に猛烈な言葉を浴びせ
てやる気を引き出そうとしている情景とともに記憶していた
のだ。
 あぁ~、日本語は難しいなぁ。
 文化庁は「「言葉は時代とともに変容する。本来の意味
から派生した使われ方も誤りとまでは言えない」と説明し
ている。
 そうだろうけれど、誤りは誤りだ。
 不勉強を恥じる限りである。