この日の1時台は「話芸100選・名人芸を味わう」で、
三代目橘家圓歌師匠が特集された。
最高に面白い。
自在にテンポを操ることにより、特有のスピード感
が生まれている。
話芸の極みと言えよう。
噺の中で時折憎まれ口風に解説を入れるのだが、
これがまた面白い。
噺の前後には弟子の二代目立花家橘之助が解説
を担当した。
ちなみに橘之助は女性で三味線漫談家である。
演についていった。
から、やれ。受けなくてもどうなっても俺が後で面倒
を見るから」
そう言って弟子を舞台に送り出していたそうだ。
全然受けなくて場が白けても心配するな。
俺が口座に上がれば、どっと受けるから、という自
信があってこその言葉である。
圓歌師匠は面白い。
深夜に楽しい時間を過ごすことが出来た。
私が最も好きな落語家の一人である。