不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

名前だけ使われるJガイルズ。

 昨日の記事「Jガイルズはリーダーとは言えない」では、
ガイルズの名前だけバンド名に関してはいるものの、実
際には何も力が無い存在だった、と記した。
 70年代当時の音楽雑誌におけるJガイルズバンドの特
集記事でガイルズについて触れられている記事は一つ
も無かった。
 「えぇ~、本当に?」と言われるかもしれないが本当なの
だ。
 雑誌の記者たちもガイルズに気を使っている様子がま
るでなかった。
 ほぼ無視と言った状況だった。
 ここからは私の推測である。
 バンド発足当時はJガイルズがリーダーだったというこ
とは事実であろう。
 Jガイルズバンドはガイルズが結成したギター・ベース・
ドラムの3人編成のバンド「Jガイルズ・ブルースバンド」が
母体となっている。
 バンドはブルースのカバー演奏を中心に地味に活動し
ていた。
 そこにウルフら他のメンバーが新規加入しそれを機にブ
ルースと言う単語を外し「Jガイルズバンド」となった。
 新メンバーであるウルフとジャストマンは曲が書けた。
 ロックの基本である自作自演がこのバンドでも始まった
のだ。
 ガイルズは曲は書けなかった。
 一足先に音楽業界にデビューしただけで、これと言った
能力もない。
 バンドの実権はウルフやジャストマンに移っていった。
 バンドの力学上、仕方ないことである。
 Jガイルズは晩年には音楽活動から事実上引退していた。
 かつてのバンド仲間がJガイルズバンドの名前を使って、
活動を始めると「俺が参加していないのに、その名前を使
うのは許さん!」と訴訟を起こしている。
 気持ちはわかるが、ファンとしては寂しいものがある。