日曜日の午前、いつものスーパーに自転車で向かう。
途中、氏神様の横を通る。
桜が見える。
少し散り始めている木もあるが、まだ多くは満開のまま
である。
住宅街を抜けて通りに出て東に進む。
お祭りの幟が見える。
あぁ、この土日はこの値域のお祭りだったのか。
号砲の音の大きさと方角から遠くはなさそうだとは思っ
ていた。
幟は少し意外な場所に立っている。
畑の真ん中に立っているのだ。
今はちょうど作物は作っておらず、土のままだ。
よくここに幟を立てることを了承するなぁ。
他のシーズンには白菜等を栽培している畑である。
幟を立てるとなれば、それなりの人数の人が畑に入るこ
とになる。
土足で土を踏んづけていく。
幟の棒の太さ分の穴を開ける。
幟をロープで四方から引っ張って支え、ロープの端を金
具で地中に打ち込む。
それらの作業を受け入れているということである。
お祭りに理解ある方なんだなぁ。
実際のところ、この場を除けば立てる場所は他にはなさ
そうだ。
町内会としては頭が上がらないであろう。
お祭りが終われば種まきが始まるのだろう。
多くの人の支えによってお祭りが運営されていることが
よくわかる。
私は幟を見上げ、いつものスーパーに向かった。