不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

畑の中の幟。

 日曜日の午前、いつものスーパーに自転車で向かう。
 途中、氏神様の横を通る。
 桜が見える。
 少し散り始めている木もあるが、まだ多くは満開のまま
である。
 住宅街を抜けて通りに出て東に進む。
 お祭りの幟が見える。
 あぁ、この土日はこの値域のお祭りだったのか。
 号砲の音の大きさと方角から遠くはなさそうだとは思っ
ていた。
 幟は少し意外な場所に立っている。
 畑の真ん中に立っているのだ。
 今はちょうど作物は作っておらず、土のままだ。
 よくここに幟を立てることを了承するなぁ。
 他のシーズンには白菜等を栽培している畑である。
 幟を立てるとなれば、それなりの人数の人が畑に入るこ
とになる。
 土足で土を踏んづけていく。
 幟の棒の太さ分の穴を開ける。
 幟をロープで四方から引っ張って支え、ロープの端を金
具で地中に打ち込む。
 それらの作業を受け入れているということである。
 お祭りに理解ある方なんだなぁ。
 実際のところ、この場を除けば立てる場所は他にはなさ
そうだ。
 町内会としては頭が上がらないであろう。
 お祭りが終われば種まきが始まるのだろう。
 多くの人の支えによってお祭りが運営されていることが
よくわかる。
 私は幟を見上げ、いつものスーパーに向かった。