今年度の町内会の初会合に行った。
初会合と言っても、皆が一堂に会し顔を合わせる機会
はこの初会合と、年度終わりの反省会の2回だけである。
その他の行事はお祭りをはじめ、皆がバラバラの持ち
場に当たることばかりである。
年に2回しかない会合である。
町内会として、参加を強く要請される。
こう記すと聞こえは良いかもしれないが、事実上の強
制参加である。
欠席することは許されない雰囲気なのである。
私が前回出席した際に、集合時刻に来ない人がいた。
会長はすぐに携帯電話で欠席者宅に電話を入れた。
場内は静まり返る。
会長の言葉に耳を傾ける。
すぐに来るように言い渡している。
その口調は硬く反論を認めない態度だった。
間もなく欠席者は慌ててやって来た。
その人は(自分一人ぐらい休んでもわからないだろう)
と考えたのかもしれない。
そうした威勢が容認されるほど甘くはない。
そうした空気を知らなかったに違いない。
遅刻したその人は皆に注目され席に座ると縮こまった
ままだった。
このやりとりを見ていた他の出席やたちは緊張感を新
たにしたことであろう。
満場からの視線に晒される。
小さなことではあるが、そこは日本のローカルコミュニ
ティーである。
恥ずかしさで一杯となる。
これは避けたいと誰でも思うであろう。
~続く~