お隣のKさんとお話をする。
Kさんは、私の母の世代であり、私が幼い頃からの
お付き合いである。
先日、私はKさんから落花生を頂いた。
そのお礼を言った。
県内の農園でできた落花生である。
その農園は無農薬、無肥料で除草剤も使わない。
無肥料自然農法である。
全品オーガニック食品である。
Kさんは私にくれる前に、そうしたことは一切言わな
かった。
Kさんはそういう人なのだ。
そうした農園の品となると価格もなかなかのものと
なる。
それを普通の落花生のように能書きなしで私にくれ
たのだ。
「あの落花生って凄い品じゃないですか!」
私はKさんに尋ねた。
「そう?おいしかった?」
Kさんは、そう聞き返す。
「もちろんですよ」
「それは良かった」
いちいち色言わないところはさすがだな。
私だったら、これでもか!と言うほど解説付きで手
渡すところである。
わたしもKさんのような品のある立ち居振る舞いが
したいものだ。
あぁ、でも無理だろうな。
今からでは遅いような気がする。