朝、用事を済ませに出かける。
自転車で我が家を出発する。
お盆休み、そして日曜日である。
通りを走るクルマは、少ない。
自転車は住宅街の路地に入る。
静かなたたずまいが続く。
道の左側の家から話し声が聞こえる。
家の駐車場と庭をまたいだ所に、テントが二張り並んで
いる。
濃い緑色を基調としたモダンなデザインだ。
窓はメッシュになっている。
昨晩は、ここに泊まったのだろうか
子供たちの声がする。
自宅でテントか。
これは、これで楽しいだろうな。
水や食料の補給は容易なことは、メリットとして大きい。
私は、その家のある路地を抜けて目的地に向かう。
諸々の用事を済ませて、Uターンする。
また、あの家の横をを通る。
見るとテントは撤収されていた。
残るは、地面に敷かれたブルーシートだけだ。
そのシートを父親と思われる若い男性が片付けていた。
子供も手伝っている。
楽しい夏の思い出の後片付け、それもまた楽しそうだ。
私は、その横を通り過ぎ家路へと自転車を走らせた。