私はサポート期限切れにも関わらず、XPのパソコ
ンを使っていた。
「いい神経しているではないか」という苦言を頂戴
するかもしれない。
ごもっともである。
だが、私とて電脳空間を大手を振って歩いていた
わけではない。
いつも訪問するサイトの中には、歓迎されていなか
った。
それらのサイトでは、「当サイトはXPには対応して
おりません。至急、最新のブラウザに切り換えてくだ
さい」という表示がページ上方に掲示された。
こちらのOSを察知しての注意・警告である。
そんな技術があるとは驚きだった。
こんなことを示されたら、気分はしぼんでしまう。
サイトによっては「IE9以上にアップグレードして下
さい」と記されている。
そんなこと言われてなぁ。
何しろ、こちらのIEはIE8なのだ。
XPではIE8が精一杯である。
アップグレードしたくても出来ないのだ。
仕方がないので、クロームをインストールすること
にした。
グーグルはあまり好きではないが、汎用性を考慮
してグーグル・クロームにしたのだ。
何より無料で使わせてもらえるという利点は大きい。
それ以降、普段はIE8を使い、それを拒絶するサイ
トではクロームで対応した。
当方にも、サポート切れのOSを平気で使っていると
いう引け目がなかったわけではない。
だが、あまりにはっきりと拒否反応を示されると、ム
ッとする。
拒否しないサイトの方が圧倒的であったから、尚更
だった。
この時の気持ちは、後になっても残ることとなった。
～続く～
