2日前の夜7時過ぎ、玄関の戸を開けていた。
すると、そこへゴキブリが現れた。
そしてスルスルと流れ込むように入ってきた。
うわ!
これは、まずい。
そう思ったが、為す術は無い。
ゴキブリは物陰に隠れてしまった。
こうなると、もうどうにもならない。
置いてあるものを退けることは、不可能なことで
はない。
だが、仮にそうしたとしても、ゴキブリがそこに停
まっていることはなかろう。
隙をみてすぐに逃げ出すであろう。
あぁ、これでわが家に住みつかれてしまうのか。
私は、その場を離れた。
見ていても仕方ない。
それにしても嫌ものだな。
ゴキブリの侵入現場を目撃するとは思いも寄らな
かった。
それから5分後、私は再び玄関へ行ってみた。
そこにはタカアシグモがいた。
私はタカアシグモに近付いた。
数㎝の所にまで接近した。
しかし、タカアシグモは逃げようとしない。
普通だったら、避けてどこかへ行ってしまうのだが、
どうしてだろう?
その後もタカアシグモは、その場で動かない。
私は、ゴキブリのことは忘れようと務めた。
翌日、私はネットでゴキブリについて調べてみた。
「ゴキブリ、天敵」で検索した。
すると、ゴキブリの天敵はタカアシグモ、とあるでは
ないか。
タカアシグモは足が速い。
ゴキブリにも簡単に追いついてしまう。
そして捕食する。
ゴキブリハンターなのだそうだ。
おぉ、そういうことなのか。
それであの時、玄関から離れようとしなかったのか。
敵の匂いでもしたのだろうか。
すぐに現場に参上したのであろう。
恐るべし、タカアシグモである。
タカアシグモさん、今後ともよろしくお願いいたします。
頼りにしています。