アンテナはフィーダー線で辛うじて落ちないでいた。
本来フィーダー線はアンテナからの電波情報をテ
レビに伝えるものであり、設置用に繋がっているわ
けではない。
次に大風が吹いたら、落下するのではないか。
落下するとしても、すんなりと落ちはしないだろう。
落下過程で家の一部を傷つけるのではないか。
台風が来たら、どこかへ飛ばされてしまうに違いない。
飛んで行った先で余所のお宅にぶつかって家などを
破損してしまうかもしれない。
なにしろ当地は一年中風が強い。
台風の際には尚更強くなる。
数年前の当地に大きな被害を出した台風では、病院
の駐車場のフェンスが飛んで行ったことがある。
あのようなものでも飛ばされるのである。
フェンスは空気抵抗が無く、飛んで行くようなもので
はない。
そもそも地面から抜けないようになっている筈である。
それが、暴風で引っこ抜かれて飛ぶのである。
あり得ないことが起こるのが台風である。
となるとわが家のアンテナが飛んで行くのは目に見
えている。
しかも高い場所から飛んで行くのである。
道路や庭の隅にでも落ちてくれれば良いが、そう狙っ
たようには行くまい。
余所様に迷惑がかかったら大変である。
もたもたしてはいられない。
~続く~