不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

テレビアンテナが落ちる寸前。その②

 私は家に戻り大屋根を見上げた。
 本当だ。
 アンテナが無い。
 ある筈の物が無いのは妙な感じである。
 アンテナが立っていた部分の設置用金具の部分の瓦
だけが錆色になっている。
 どこへ行ったのだろう?
 私は家の裏手に回った。
 あった。
 アンテナは大屋根の端にかろうじてぶら下がってた。
 アンテナを固定していた金属線はいずれも切れている
らしく見当たらない。
 3本のフィーダー線が落下を辛うじてとどまらせていた。
 あぁ、こんなになっていたのか。
 全然知らなかった。
 私は台風が去ったその日のうちに家の周りを見ている。
 その時には確かにアンテナは立っていた。
 だが、その約1週間後に大風が吹いた日があった。
 台風で切れかかっていた金属線が、その日の大風で
切れてしまったのではなかろうか。
 そう言えば、夜中に「ガッチャ~ン、ガラガラ」という音
がした日があった。
 あの時に落ちたのだろうか?
 私は(どこか余所のお宅で何かあったのかな?)と思
っていた。
 まさか自分の家だとは思ってもみなかった。
 いずれにせよ、これは急がねばなるまい。
 トイレ・タンクの水滴落下とはわけが違う。
 次に強風が吹いたら大変なことになるかもしれない。
 
 ~続く~