不二家憩希のブログ

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罰だったヒンズー・スクワット。

 以前インターネットでインド映画を観ていた。
 ヒンドゥーの導師と弟子たちの物語である。
 シリアスなトーンの内容ではあるが、そこはイン
ド映画である。
 途中で、プッと吹きだすようなシーンが必ず挿入
されている。
 これはインド映画ではお約束で、どのようなお堅
い映画にも笑えるシーンは用意されている。
 その中で弟子たちが師の指導に反したことが判
明する場面があった。
 弟子たちはお詫びと罰の印として何かをしなけ
ればならなくなった。
 そこで弟子たちは横一列に並びヒンズー・スクワ
ットを始めたのだ。
 出ました、本場のヒンズー・スクワット、さすがフォ
ームがキマッている。
 それにしても、この状況でヒンズー・スクワットって
どういうことだ?と私は思っていた。
 今回、ヒンズー・スクワットについて調べていてわ
かったことがある。
 それは、”インドではこの足の屈伸運動のことをヒ
ンズー・スクワットととは呼んでいない”ということで
ある。
 インドで”ヒンズー(インドの)”と付けるのはおかし
な話である。
 では、インドではどう呼ばれているのか。
 インドでは”ダンド・バイタック”と言う。
 ダンド=罰する、バイタック=座る形、直訳で”罰す
る座り方”、と言う意味になる。
 インドでは、何か軽く罰を与える時に、このスクワ
ットをさせていた(いる)そうだ。
 勿論、現代ではトレーニング法として認知されてい
るが、その名前だけは残っているのである。
 他にも”ウッタル・ベタル”(上・下)というそのもの
ズバリの言い方もあるそうだ。
 (以上何故、「ヒンズー」スクワット?より引用させ
ていただきました)
 インドでは罰としてヒンズー・スクワットが広く使わ
れていたということである。
 それを見て、「これはトレーニングに使える・効果が
ある」と見抜いた格闘技コシュティの指導者が流派
の鍛練に取り入れたのか?
 それともコシュティの鍛練を見て罰として普及した
のか?
 いずれにしても、インド人はヒンズー・スクワットとい
効果抜群のトレーニング法を発見・活用してきた、
という事実には変わりがない。
 インド人の智恵、おそるべし。