不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その50

 1968年のピーター・フォークの出演作品は、テレ
ビ映画2本と劇場映画1本だった。
 フォークは、映像デビュー以来、年数本のテレビ
ドラマ・ショーへのゲスト主演と年1本程度の劇場
映画への出演というペースで活動を行ってきていたの
だが、この年は長編作品3本の出演のみというこ
とになる。
 テレビ映画は”殺人処方箋”と”夜を逃れて”、
そして劇場映画は本日ご紹介の”The Battle for
Anzio アンツィオ大作戦”である。
 この映画は、イタリアと米国の合作映画で、撮
影はイタリアで行われている。
 第2次世界大戦における連合国軍によるアンツ
ィオ上陸作戦を描いた戦争映画である。
 フォークにとっては、2本目の戦争映画で2本目
の外国映画である。
 アンツィオ上陸作戦は、連合国軍によるイタリア
本土に進駐していたドイツ軍の駆逐作戦である。
 連合国軍は、イタリア南方から攻め込もうとして
いたのだが、ローマ南部で頑強な抵抗に遭ってし
まう。
 そこで、イタリア北部のアンツィオ海岸へ迂回し、
そこからの上陸し挟撃することになった。
 だが、連合国軍は判断ミスが連続し、多くの戦
死者を出してしまった。
 結果的にはドイツ軍の駆逐は成功したのだが、
あまりに大きい被害を出したため、この作戦は”失
敗した作戦”とされている。
 映画は、戦争特派員の目線でストーリーが進ん
でいき、この作戦の惨劇を描くことにより戦争とは
何かを訴える作品となってる。
 しかし、映画として戦争映画としてのアクションシ
ーンの描写が稚拙で、人物設定やセリフの質も低
いものだった。
 フォークは、あまりの脚本の程度の低さに呆れて
しまい、プロデューサーに「役を降りる」と申し入れた。
 困ったプロデューサーは、フォーク自身に自分の
セリフを書き換える権限を与えた。
 加えて映画のポスターのフォークの位置を目立つ
場所に変更するを提案し、何とか出演を承諾させた
のだった。
 この頃にはフォークも、そう言うことが言える立場に
なっていたのである。
 主役の戦争特派員役はロバート・ミッチャム、フォー
クはジャック・ラビノフ伍長役だった。
 ミッチャムとフォークは、ちょっと顔が似ている。
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 確かにフォークの名前が目立つように配慮してある。
 
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 ~続く~