今朝6時35分頃、私は洗い終わった洗濯物を
干すために外へ出た。
近くのクリニックの駐車場の方から異様な声が
聞こえ始めた。
「グゥォ~、グゥ~、グェ~」
何だあれは?
人の声のようにも聞こえる。
かなり大きい声だ。
変な動物が迷い出てきたのか?
近頃は、変わったペットを飼う人がいるので油
断は出来ない。
あるいは、何処かから変わった種類の鳥でも飛
んできたのか?
見てみる。
それは、カラスだった。
なぁんだ、カラスか。
駐車場に5羽のカラスが集まっていた。
この辺で5羽も集まるとは珍しい。
何か話をしているのか?
声はいつもの「カァ~」ではない。
初めて聞く声だ。
情報交換をしているのだろうか。
それともただのコミュニケーションか。
話をしているだけではない。
そのうちの一羽がもう一羽を突ついている。
タックルを仕掛けているのもいる。
喧嘩ではなく、じゃれ合っているように見える。
カラスはこの駐車場が早朝には人もクルマも来
ないことを承知しているようだ。
そんな調子が5分ほど続いた。
そして、一斉に飛び立ちどこかへ行ってしまった。
彼らは毎日こんなことをしているのか?
早朝の5分間だけなので、私が気がつかなかっ
ただけなのかもしれない。
カラスは、バラバラのように見えて、実はきっちり
連帯が保たれているようだ。
それにしても妙な声だった。