早朝、資源ゴミ出しに行く。
早朝と言っても、いろいろと朝の用事を済ませ
た後なので既に7時過ぎである。
私は夏場はもっと早い時間に起床し行動開始
する。
ゴミ出しも5時台だったりする。
だが、今頃の季節は徐々に冬時間に移行しつ
つある。
冬時間と言っても洒落たものではなく、単に行
動開始時刻が遅くなるというだけのことである。
理由は一つしかない。
寒いからである。
私は資源ゴミを持って家を出る。
資源ゴミ置き場までは100メートルほどである。
たったこれだけの距離を歩くだけであるが、時
間が朝というだけで気持ちが良い。
歩いていくと、途中にあるTMさんが家を出てこ
られた。
TMさんのご主人である。
私には気づいておられないようだ。
見るとTMさんはエプロンをしている。
濃い緑色で茶色の縁取りがしてある。
えぇ?!珍しい。
男性がエプロンをしている姿を私は殆ど見たこと
が無い。
せいぜいテレビの料理番組で見るくらいで生で
見たことは、今まで1~2回しかない。
まさか、こんなご近所で遭遇するとは思いもよら
なかった。
しかも、見たところTMさんはエプロンを付け慣れ
ているようだった。
TMさんは普段から料理とかなさる方だったのか?
だが、そんなイメージのある人ではない。
TMさんはゴミを出して、私に気づくことなくそのま
まお宅に戻っていかれた。
う~ん、これは意外だ。
TMさんのエプロン姿など想像することも無かった。
やはり、人は見かけによらないものだなぁ、と思い
私はゴミを置きに行った。