不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

Mr.マリック、ウラジオストクを訪れる。

 NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」を見た。
 今週は夏の特番ということで、いつもより
30分長い放送であった。
 訪問先はロシアのウラジオストクである。
 この番組が日本国外に出るのは珍しい。
 そしてゲストは超魔術師のMr.マリックで
ある。
 笑福亭鶴瓶氏とMr.マリックが街を歩き、
人々と触れ合うという趣向は日本国内と同
様だった。
 Mr.マリックが近づくと、街の人々は少し警
戒しているようだった。
 Mr.マリックはお馴染みの上下黒の装いで
ある。
 ウラジオストクでは上下黒の格好の人は
滅多におらず、そういう人を見るとかの地の
人々は用心するのだそうだ。
 だが、Mr.マリックがマジックを披露すると、
警戒心は一気に消え去り、笑顔を見せるよ
うになった。
 Mr.マリックは市場で10歳ほどの女の子が
店番をする店を見つけた。
 一緒に来ている母親が席を外しているので
その間の店番だそうだ。
 その日は日曜日ではあったが、子供が店番
をするとは珍しい。
 そこでは、日本の青梅ほどの大きさの果物
を売っていた。
 Mr.マリックは、店番の女の子に話しかけて
みる。
 だが、恥ずかしがっているのか、取材のテレ
ビカメラに緊張しているのか返答が殆ど無い。
 Mr.マリックは売り物の果物を試食し、買うこ
とにした。
 酸っぱくて日本には無い味なのだそうだ。
 そうしていると、その子の母親が戻ってきた。
 この母と子は100キロ離れた町から、この市
場にやって来ているのだそうだ。
 Mr.マリックは、その果物でマジックを見せた。
 いわゆるタネが無いテクニックだけで見せるマ
ジックである。
 さすがMr.マリック、いつもながら鮮やかな腕
前である。
 ここでも、Mr.マリックは場の空気を一気に変
えてしまった。
 
 Mr.マリックはウラジオストクの人を相手にして
も、いつもながらのソフトな物腰だった。
 自信満々でありながら、まるで威圧感の無い
Mr.マリックの振る舞いには、いつもながら敬服
してしまう。
 私はMr.マリックのあの姿勢こそ奇跡だと思っ
ている。