不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

マッサージチェアを運び出す。その⑩

 市の大型ゴミの戸別回収は、回収物を家の
前の道に出すという決まりになっている。
 実はこれが一人暮らしの者には大変なのだ。
 一人では、重い大型ゴミは動かすことさえ出
来ない。
 家の前に出すどころか、家の中を移動させる
ことさえ難しい。
 これは簡単に想像が出来ることとはいえ、実
際にそういう場面になると、本当に困ってしまう。
 いろいろ頭で考えてみても、動かせそうにない。
 そのマッサージチェア自体は古い型で、現代
の物よりもずっと軽い。
 それでも一人で持ち上げるのは困難だ。
 さて、どうしようか?
 漸く、処分することを決断しても、それを動かせ
ないのではどうにもならない。
 市役所に電話してみる。
 すると電話に出た担当者はこう答えた。
「市の職員は道に置かれた廃棄物を持って行くこ
とまでしか出来なくて、敷地内には入れないんです」
 なるほど、そうだろうなぁ。
 おそらく、ついでに家の中に入って運んでくれな
いか?という依頼が多いのだろう。
 市職員としても、そこまではやってはいられない。
 それでキッチリ線引きをしているのだろう。
 やはり、誰かに頼むしかない。
 だが、誰に頼んだら良いのだろうか?
 
 ~続く~