私はリサイクル誌に掲載と同時に、友人、
知人、親戚にも「マッサージチェアはいらんか?」
と声をかけていた。
型の古さは、とりあえずは黙ったままで聞い
てみた。
だが、誰に尋ねても「いらない」という返事ば
かりだった。
欲しくない、もしくは仮にもらっても置く場所が
無い、らしい。
私が同様のことを言われても同じように答え
るだろなぁ、と思った。
マッサージチェアは、一度設置したら他の家
具と同様、簡単には動かせない。
使わないからしまっておこう、というわけには
いかない。
置いたら置きっぱなししである。
使わなくなってしまったら、ただの邪魔な道具
になってしまうことを皆さんご存知のようだった。
このマッサージチェアは、貰い手が無いようだ。
そうなると、もう廃棄物として処分するしかない
だろう、という結論に至る。
しかし、これくらい大きいものだと大型廃棄物
ということになる。
当市では、専用の廃棄物センターに自分で持
ち込むか、市の担当者に回収に来てもらう、とい
う二つの方法がとられている。
自分で廃棄物センターに持ち込めば、料金は
無料、引取りに来てもらうと一件につき1000円
かかる。
私は引き取りに来てもらうしかなさそうである。
だが、それには面倒なハードルがあったのだ。
~続く~