不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

マッサージチェアを運び出す。その⑨

 私はリサイクル誌に掲載と同時に、友人、
知人、親戚にも「マッサージチェアはいらんか?」
と声をかけていた。
 型の古さは、とりあえずは黙ったままで聞い
てみた。
 だが、誰に尋ねても「いらない」という返事ば
かりだった。
 欲しくない、もしくは仮にもらっても置く場所が
無い、らしい。
 私が同様のことを言われても同じように答え
るだろなぁ、と思った。
 マッサージチェアは、一度設置したら他の家
具と同様、簡単には動かせない。
 使わないからしまっておこう、というわけには
いかない。
 置いたら置きっぱなししである。
 使わなくなってしまったら、ただの邪魔な道具
になってしまうことを皆さんご存知のようだった。
 このマッサージチェアは、貰い手が無いようだ。
 そうなると、もう廃棄物として処分するしかない
だろう、という結論に至る。
 しかし、これくらい大きいものだと大型廃棄物
ということになる。
 当市では、専用の廃棄物センターに自分で持
ち込むか、市の担当者に回収に来てもらう、とい
う二つの方法がとられている。
 自分で廃棄物センターに持ち込めば、料金は
無料、引取りに来てもらうと一件につき1000円
かかる。
 私は引き取りに来てもらうしかなさそうである。
 だが、それには面倒なハードルがあったのだ。
 
 ~続く~