不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お祭りを分類する。その②

「競争型お祭り」と並んで多いのが「行列型お
祭り」である。
 これは昔の装束を着た参加者が通りを行列
して歩く、というものである。
 その形態は、各地域により異なりバリエーシ
ョンも多いと思われる。
 行列をしながら各地点でパフォーマンスをす
る、というものは見応えもあることだろう。
 楽器の演奏しながらとかでも楽しそうだ。
 だが、当町内連合会のお祭りのように、扮装
だけはそれなり凝ってはいても、ただぞろぞろ
歩いている、というものもある。
 こうしたただの扮装行列は一回見れば、もう
見飽きてしまう。
 私は一体何が面白いのか、と思ってしまう。
 しかも行列者には見物人に対して愛想のか
けらも無い。
 照れ隠しなのか、緊張しているのか、殆どの
方が仏頂面である。
 ディズニーランドのパレードのように行列者が
愛嬌を振りまいたりすれば面白さも加わるかも
しれないが、当町内連合会のお祭りはただぞ
ろぞろと歩いていくだけなのである。
 素人に多くを求めるのも酷というものだろうが、
これでは芸が無い。
 扮装も江戸時代を模しているだけなので、珍
しくも何とも無い。
 テレビの時代劇で見慣れているからである。
 それでも、そんなお祭りに熱を入れて参加し
ておられる方も沢山いる。
 全体の空気としては決して冷めておられるわ
けではない。
 私のような見方をしているのは、ごく少数派だ
と思う。
 だが、ただ歩いているだけのお祭りに疑問を感
じないでいる現状には問題があると思う。
「何を言っている!これが伝統だ!」と言われれ
ば、返す言葉も無い。
 しかし、時代の流れに応じてお祭りの内容も
変えていった方が良いのではないかと思う。
 今のままだと、地元の人間の自己満足だけで
終わってしまっているように思う。
「お祭りだから、それで良いのだ!」と言う意見
もあるかもしれない。
 だが、それではお祭りの未来は暗いと思う。
 ~続く~