町内会の役員会に出た。その②

　この日は、先週から南下していた寒波によ
り当地も気温が下がっていた。
　この役員会の開催日は、長年同じ頃に開か
れていて、この第２回の役員会は、年末の最
終日曜日の前日曜日に開く、ということにな
っているのだと思われる。
　そして、この開始時刻も同様だろう。
　それにしても、この時刻に開くとは少々酷
である。
　昼でも十分寒いのに、開始時刻が夜７時で
ある。
　日も完全に落ち、寒さが増すことは間違い
ない。
　せっかく、日曜日に役員会を設定している
のなら、もっと早い時刻に開催すればよいの
では？と思う。
　おそらく、この夜７時開始というのは、一
応夕食を済ませてから集まりましょう、とい
うことなのだろう。
　この開始時刻も、長年の慣習でそう決まっ
ていて、では今年から変更します、というわ
けにはなかなかいかないのだろう。
　何故、日曜日開催なのだろうか？
　平日開催はいろいろと支障がありそうなこ
とは、すぐにわかる。
　では土曜日では駄目なのか？
　私としては土曜日の方が、気が楽だ。
　ひょっとすると、土曜日にすると、土日と
連休で何処か遠方にレジャーに出かける人が
いるかもしれない、という配慮からなのだろ
うか？
　こうした慣例的なスケジュール設定という
ものは、案外深い意味がありそうで、なかっ
たりするものではないだろうか？
「まぁ、昔から日曜日の夜にやっていたもの
だから」ということで、それが受け継がれて
きただけのような気がする。
「それでは、あなたが土曜日開催を提案すれ
ば良いのでは？」と言われるかもしれない。
　だが、新米町内会員の私には、そんな提案
をする度胸が無いのだ。

　そして、実は私にはこの日曜日の夜に役員
会をして欲しくない大きな理由が別にあった
のである。

　～続く～